2014年、10周年を迎え、現在北見のCLUBとしては最長を誇るKANDATA。これまでの10年間の軌跡とこれから。街の音楽のカタチとは。
音好きが集まって酒飲んで楽しむ場所が昔から好きなんだよね。
——どのようなきっかけでカンダタを始めたんですか?
あの頃は海行っても山行ってもスピーカー鳴らしていっつも遊んでて、クラブで遊んでる時に俺も自分のハコあったらいいなぁって思って。
——地元に帰って来てすぐお店をやろうと思ったんですか?
店をやろうと思って帰ってきて友達とか後輩に手伝ってもらって解体から全部。
結局3か月くらいかかったかな。
——当時はまだ自分自身はプレイヤーだったわけではないんですよね?
そうだね、家で友達とレコードかけて遊んでる程度でクラブとかでやるなんて思ってなかった。高校生の頃はバンドでライブばっかやってたから目立ちたがりなんだねきっと(笑)
——当時の北見のクラブシーンはどのようなものでしたか?
すごい盛り上がってたね〜何個かハコがある中、週末はどこもパンパンだったもん。
——最初はカレー屋さんでもあったわけですよね?どちらも未経験な中、大変なこととかありましたか?
全部、カクテルひとつ作れなかったからね(笑)若さの勢いってすごいよね、根拠の無い自信だけはあって開店したけど、それからは猛勉強したね。今でも分からない事だらけだよ。
——クラブという括りでは北見で今や最長なわけですが、そうゆう部分の自負ってありますか?無い、クラブはあくまでハコであって長くやってりゃいいってもんでは無いでしょ。ただ開店当時から来てくれているお客さんに大人になったねって言われるとなんか嬉しい。
——まあ極端な話なんですが、いきなり明日締めまーすとかそんなことにはもうならないわけじゃないですか?ここまで来ると。自分だけの問題じゃないというか。お客さんにとってもここで音楽をやってる人達にとっても。
それは非常にありがたい事だけど先の事は分らない。ただ何年経ってもこういう場所で遊んでたいなって思う。友達の子供がレコードかけて近所の子供が踊る、そしてじじいになった俺達は今と変わらず酒を飲んで笑ってるみたいな(笑)
10年経った今も大体楽しいんだよね。
——いわゆる全国的にクラブ離れっていうのは叫ばれてますよね?僕自身も自分が遊ばせてもらってる身なので、他人事に出来ない話題なんですが。
難しい問題だね。確かに社交の場という側面もあるから人はいたほうが盛り上がるし楽しいよね。俺なんかは地方に遊びに行って空いてたらその店の一番音の良い場所をキープしてやったぜ貸し切りだとか思うタイプ。それに店員ともゆっくり話せるし、だから人はあまり気にした事が無い。それに少人数でもフロアで価値観を共有している瞬間って楽しいよ。その時代、年齢、性別によって遊び方は人それぞれだし結局は自分次第だよね。
——いつも人一倍楽しそうですよね。やっぱり一番上の人が先頭切って遊んで、しかも仕事なのに楽しんでるのを見るとぼくらも励みになります。
クラブは楽しいものだよ。自分が遊びたくて始めたくらいだから。
——10年経った今も遊べてますか?
遊べてるね。だいたい楽しいよ。酒飲んでさ。
——ちょうどぼくは10個違うんですが、10年前に始めたことを今も楽しく継続してるって本当にすごいことだと思います。
店が継続しているってのはお客さんあっての事だから本当にありがたい事。楽しむってのは継続させようと思って出来るモンでもないよね。多分俺が十年どころか二十年前から好きなものが変わってないからかな、音楽聴いてバイク乗ってマンガ読んで・・・・・好きな物が十代の時とまったく一緒だからね(笑)三年位前からまたバンドもやってるし、多分もう変わらないと思う。
——お店を始めてからこうすればイケるんだって瞬間はありましたか?
無いね・・・本当に無いね・・・今も無いね(笑)
——今後、カンダタをこうしていきたいとかってありますか?
たくさんあるよ、やってみたいイベントとか呼んでみたいアーティストもいるし。またカレーもだしたいね。いっつもあーしたいなこーしたいなって思ってる、また十年かけてゆっくりやってくよ。
——これから時代をつくっていく歳の離れた人達に一言お願いします。
真剣にバカやって遊ぶってのは大事。
一生懸命働いて給料入ったらカンダタに行こう。