HUMAN

2016.04.11

佐藤 加奈


輸入子供服のセレクトショップCache Cashe。他とは違う個性や商品のため、世界中を飛び回りながら様々な感性を磨き仕事に望む佐藤氏。アンテナショップとしての役割と洋服にかける想いを聞いた。

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——カシュカシュを始めた経緯はどういったものだったんですか?

シンガポールで幼なじみの結婚式があった時に、今もお店でメインで取り扱ってるGingersnaps(ジンジャースナップス)っていうフィリピンの子供服ブランドに出会って。それがもうすごく可愛くて、どうしても忘れられなくて。だけど、それを買おうとしても日本ではどこにも置いてなかったんですよね。だからこんな素敵なお洋服がもっと欲しかったし、沢山の人に伝えれればなと思ってお店を始めました。最初はブランドも全然相手にしてくれなくて本当に苦労したんだけどね(笑)

——過去、ハイブランドのショップで働いていた経験もあるんですよね?その当時から捨てきれなかったやりがいや、楽しさっていうのもあったりしたんですか。

すごくありました。やっぱりお客様と接している時間が何より好きだったし、シーズン毎に届く新しいお洋服を触った時の感動とか実際にその物に触れて着た時にお洋服も着ているお客様も生き生きとしだす瞬間をすごく感じていたので、当時から本当にやりがいのある仕事だし、自分に合っていると思っていました。

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——ただの売り買いとしての場ではなくて、この場でしか生まれない感動や化学反応みたいなものがあるんですね。

本当にそうなんです。こんな派手な物をつけれないとかこんなに身体のラインが出るものは着れないだとか、きっとみんな自分自身にいろいろな制約をつけていたりすると思うの。だけど、そんなことはなくてチャレンジしてみたら今までと違う新しい自分を発見出来たり、今までと違う面を解放出来たり、本当はこういう風になりたかった、ってライフスタイルにまで影響を及ぼすことが沢山あるんです。そういう瞬間が自分にとっては本当に嬉しいし、やりがいかなと思います。

——自分1人だとなかなかその殻を破ることって出来ないですよね。そうゆうことを一緒に考えていけたり、勇気を持って一緒に一歩を踏み出してくれるのは心強いですね。

その人自身が自分に許可を出していく場に立ち会えるのがいい。本当はこれでいいやって思っていた部分をもっともっと引き出してあげることが出来たら、その人自身の人生がより豊かになっていくって信じてます。もっと綺麗になりたいだとかもっと素敵に生きたいだとか。自分にもっと欲張っていいと思うんです。そういうのがもっと増えたらなあって。

しゃべり中

——生き方にも反映されていくっていうのはとても重要な役割ですよね。服って不思議な物で、物なのに身体の一部じゃないですか。口や鼻と同じっていうか(笑)その人たらしめるとても重要な部分の一つですよね。

服で変わっていくことはとても沢山あるよ。その場のシチュエーションだったりに合わせて服を選ぶことで姿勢も仕草も変えようってなっていくの。

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——今までの話と重複する部分はあると思うんですが、この場所でだからこそ出来てることってどんなことですか。

さっきまで話していたことはもちろんなんだけど、私が買い付けに行って商品を選んでる時にいつも来てくれるお客様の顔が思い浮かぶの。これはあの人に似合うだろうなって。それって実際に向き合ってるからこそ出来ることだと思うし、そうゆうものが浮かんだお客様の元に行き届いて、さっき話してたような瞬間に立ちあえた時は本当に感動するんです。だから来てもらえることの良さってあるんだって思ってもらえるように毎日頑張っています。

——子供服についてはどのようなことに配慮されていますか?

子供服から始まったわけだから、やっぱり熱い気持ちがあるんだよね(笑)小さい時って自分1人で選べないわけだからご両親だったりおじいちゃんだったりおばあちゃんだったり家族ぐるみで選んでくれて。だからそこには色んな想いが詰まってるの。これは自分自身が経験した話なんだけど、大きくなって小さい頃の写真を見た時に、家族がこんなに素敵な服を選んでくれてたんだってことにすごく感動したんです。そんな風にその時の想いを詰め込んだ服なんだってことが大きくなってその子自身に愛情が伝わるように親御さん達と丁寧にその子に本当に似合った素敵な物を選ぶお手伝いをさせてもらいたいなって思ってます。

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——小さな時からこういう所に来て、実際に触れ合えることはすごく今後に影響を与える物だと思います。

実際に沢山来てくれるお子様の中には、大きくなったらこういう服が着れるんだとか、この服が着たいだとか言ってくれる子がいます。子供ってすごく想像力があって、これを着た自分とかこれを着て何かをする自分っていうのをすぐに想像出来ちゃうのね。そしてその通りに行動を始めるの。だからいつか今カシュカシュの子供服を着てくれているお客様が大きくなった時にまたウチに来てお洒落を楽しんでくれるように続けていければなと思います。

——これからのヴィジョンを聞かせていただけますか?

今以上に日常の色んな面からお客様に提案出来ることを増やしたいです。ライフスタイル全般の。本当にちょっとのスパイスで日常って本当に潤うの。小さなことでも。そんな風に色んな面から提案出来ることを増やすことで来ていただくお客様の人生を少しでも豊かに出来るようにってことを目標にやっていきたいです。言ってしまえば、カシュカシュにあるものは無くて困ったり、無いと生活していけないものではないんだけど、あるとたまらずハッピーになっちゃうものをこれからも世界中から探してきたいな。そうゆう、“ゆとり”の部分で選んでもらえるお店作りをしていきたいです。

佐藤 加奈(さとう かな)

2011年、輸入子供服のセレクトショップCashe CasheをOPEN。店舗移転後、レディースの取扱いも同時にスタート。商品の仕入れのため、現在も定期的に世界中を飛び回る。

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