HUMAN

2016.04.11

小湊 敦之


2015年で5周年を迎えた小湊商店。9月には毎年恒例の小湊キャンプを控える同店。店主であり、北見のストリートカルチャーにも精通する同氏が過去〜現在まで見て来たもの。小湊敦之という男とは。

 

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——お店を始めた時のお話を聞かせてもらえますか?

元々24歳くらいの時からこの業界にはいたんだけども、近しい人を亡くしたのをきっかけに思い切って自分のやりたいことにチャレンジしてみました。スノーボードや外遊び。ほとんどのキャリアで自分の好きな物とリンクした仕事が出来てきたから、それを活かして自分なりにお店に落とし込んでいったってカンジかな。あとは始める時は田房さん(DEF JAM)とか旭川 SPRAY の社長とかマー(炙屋)とか色んな人に教えてもらったかな。

——スノーボードや趣味をずっと仕事に活かせてるってすごいですよね。

スノーボードも真剣にやってた時期があったからね。そこで出来た人間関係だったりは今もとても貴重だし。というかそれだけだよ(笑)あとは好きなことに仕事を合わせていったってイメージです。

内装

——当時から現在、小湊商店を開店するに至るまでこの業界で変わったことってどんなことですか?

単純にお店に来る人の数は減ってて、若い人も少なくなってるのはきっとどこもあるよね。ブームってこともあるだろうけど、昔SPRAY にいた時なんて本当に毎日すごい人だったもん。昔は地元のそうゆうところがすべてだったけど、今は色んなところで買い物が出来るからね、寂しいけども。

——通販で済ましてしまうっていうのはもちろん時代の趨勢なので、否定は出来ないですが、実店舗だからこそ出来る強みみたいなものは小湊さんの中でどのように持っていますか。

来てくれるお客様の中にはすごく話をしに来てくれる人が沢山いるんですよね。外遊びのことだったり、スノーボードだったり、釣りだったり。お店のことを知ってるからこそそうゆう話題を投げかけてくれて。その中で勉強させてもらうこともすごく沢山あるんだけれど、そうゆう人と話せる話題を沢山持っていたいかなと思う。そこから提案出来ることもあるしね。

——そうですよね。小湊さんと話したくてって人は結構いますよね。例えばすごく山登りが好きな人がいたとして、でもその人はあまりキャンプについては詳しくない。逆の場面も然りですが、そうゆう時にいろんなシチュエーションの話をしてあげることが出来ますもんね。登山に行った時のキャンプとかそのスポットにたどり着くまではこういう釣りスポットありますよとか。トータルで色んな面をサポート出来る、と。

釣りのことを聞きたかったら釣り具屋に行くわけだし、他もその専門店に行った方がより沢山の情報を得れるよね。でもそうじゃなくてウチに来てくれるっていうのは付随したいろいろな話が出来るからってことなのかも。そうゆうガイド的なものはすごくやりたいなと思ってます。

——適任ですよね。お店の物を使える環境は道東が一番多いって言っても過言じゃないですもんね。その知識や話も自分の経験を基にした物やここに集まるコミュニティの情報だと説得力もあるだろうし。それっていくら資本があったってどこでも出来るわけじゃないですよ。その経験に基づいたり、知識が物を言うわけですから。

その部分は自分で培って来たものだからリアルな話が出来るよね。具体的な話で言えば、少し前に山ガールってのが流行ったでしょう?あの時ってプロモーションもうまかったのかガラッと登山のイメージって一新されたよね。あれだけカラフルなものでもいいんだとか、ファッショナブルでもいいんだって。今まであった楽しみがああいう形で浸透していくってすごいよね。そして今は次に釣りが来ると思ってて(笑)釣りだって別に野暮ったくいる必要はないし、かわいい服やアイテムで全然いいと思うんだよね。それは釣り具のブランドのものとかじゃなくても今お店で扱ってる物で十二分に代用出来るし、釣りって簡単に始めれるからね。

——釣りガールですね(笑)

うん(笑)あくまでこれは一例だけど、そういった形で色んなことを提案出来たらなと思ってます。取り扱ってるブランドが提唱するくらい街でも山でも川でも色んなシチュエーションにハマるように作られてるから可能性は無限だよね(笑)

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——今年で5周年を迎え、周年には象徴的な小湊キャンプがあると思うんですが今年はどういった形を考えていますか?去年は本当に楽しくてとてもいい空間でした。

1人でやるわけだから大きいことは出来ないよ(笑)来てくれる人が楽しんだり、お互いの情報交換の場になればいいかな。毎年みんなが楽しんでくれて本当に嬉しい。自分が一番楽しんでるんだけどね(笑)色んな面でみんなにサポートしてもらってやるわけだし、遊びも様々、音楽もお酒もみんなそれぞれに楽しんでくれれば良いかな。

小湊キャンプ4

——本当にああゆう空間や姿を見ると小湊さんがどれだけ支持されてるのか、今までどうやってこの街で過ごして来たかが伝わります。ストリートに居続けるってこういうことなんだな、と(笑)離れていく人やいられなくなる人の方がきっとずっと多いじゃないですか。何でも継続は力なんだなって感じます。最後になりますが、これからお店をどういった場所にしていきたいか聞かせていただけますか。

ここまで話したことのような情報交換の場になればいいかな。自分から発信することもあるだろうし、お客さんとお客さんのことでもあるだろうし。色んな人がこの場所を介して繋がってくれたらいいなと思ってます。あとはこんなに沢山資源がある道東なんだからもっともっと沢山外で遊んで、楽しんで、満喫して欲しい。道東にいるからこそ、ね。

小湊 敦之(こみなと あつし)

1974年生まれ。阿部スポーツ〜SPRAY等を経て、2009年小湊商店をOPEN。スノーボード活動時に培った人脈は幅広く、毎年著名人が訪れる。今年5周年を迎える同店。9月には小湊キャンプが開催される予定。

※MAGAZINE 1988 VOL.2掲載

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