HUMAN

2016.04.11

伊丹 正弘


22歳に開業し、現在までに5店舗の経営を行ってきた同氏。開業12年目を迎え、見据える未来とこれまでの軌跡。

まーさん加工後

——伊丹さんは現在までに何店舗手がけてこられましたか。

炙屋、居酒屋、スナック、ダイニングバー5店舗だね。

——どうして最初に焼肉屋さんを始めようと思ったんですか?

とりあえずお店をやりたくて、店舗だけ借りたんだよね。何やるか決まってなかったのに(笑)

——何やるか決まってなかったんですか(笑)

やっぱり若いから馬鹿にされるってことも結構あって。周りが認める物はなんだってすごい考えてさ。北見は焼肉が有名だから焼肉屋をやろうと。

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——もうまったく未経験の未知の分野に入っていったんですね。

本当に独学だったね(笑)しかもちょうど始める時にBSEの問題があってさ。どこからも仕入れれないと。だから旭川まで行って、頭下げて、仕入れ先を探すんだけど、どこも相手にしてくれなかったんだよね。若いからの一点張りで。そんな中、一社の社長さんが応援してやりたいって言ってくれて、助けてくれたんだ。

——始めから前途多難だったんですね。

本当にいろいろ助けてもらえた。肉やってた人にも助けられたし。並大抵じゃなかったよね。

わからないことだらけだから朝から晩までもう最初はずっと店にいたよね(笑)

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——そうやって続けて行く中、これはどのあたりがターニングポイントだったと思っていますか?

んー、キタなっていうか、店が4月のオープンだったんだけど・・・その年の12月に始めて席待ちのお客様が来てくれたのね。要はそれってウチじゃなきゃダメだって思ってくれてるってことじゃない?その時初めてウチのお店にもファンって出来たんだな、って実感した。本当に嬉しかったよ。そのお客様は今でも来てくれてるんだよね。その時のことは今でもはっきり覚えてる。

——マーさんって当時からすごく宣伝の仕方が上手だったように思いますが。インパクトのある広告だったりだとか。

ウチ最初の二年くらいは肉のこと一切載せてなかったんだよね(笑)インパクトが大事かなって。興味がわかないとダメじゃん?おれのバカ広告をマジメに作ってくれてたのがオガさん(ODM代表)なんだよね。例えば相撲やってる人のふんどしにホルモンって入れるとか。なんか相撲の人とかだと沢山食べそうでしょ(笑)そういうギャップの連想だったんだよね(笑)インパクトはきっと残ったのかなって。ウチなんて最初は広告とネギ飯だったからね。

——綺麗でオシャレでデートでも使えそうな焼肉屋さんって当時ではすごく斬新なお店だったかと思います。

それはあったね。それはめっちゃあった。やっぱり他にもあるようなことをしてたら選んでもらえないから。新しいことをしないと。まあでも実際は自分が好きなように作っただけなんだけどね(笑)こういうお店があってもいいじゃんと。

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——その後居酒屋、スナック、ダイニングバーとお店も増えてくわけですよね。

スタッフも増える中で人心掌握術的なのはあったんですか?

とりあえず信じること。あとはコミュニケーション。悩みって人それぞれあるけど、誰かにとってそれは大したことじゃなかったりする。今日精一杯働いて、遊ぶ。そしてまた明日一生懸命働こうよ、ってことを俺はやってたかな。結局は人と人の繋がりだから。

——ズバリなんですけど、一番稼いだ時で月にどれくらいいったんですか?

結構売ったよ〜。金額ズバリはオフレコね(笑)

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——一番大変だった時の一つに本店が火事になったことも入ると思うんですが、当時はどうやって乗り越えたんですか?

本店にいたスタッフも全員5条店に連れて来たんだよね。いろんな人に馬鹿じゃないのって言われたよ。だけどそれは責任だと思ってたから。本当にいろんな人に頭を下げたよ。でも全部プラスに考えて乗り切るようにした。自分に言い聞かせた。周りにもたくさん助けてもらったしね。それは経験だし、苦労したことに返ってくるって思うように言い聞かせたよ。

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——今後の展望ってどういうものなんですか?

やっぱり肉屋っていったらココだよね、って思ってもらいたいよね。だから最近はずっと現場に出るようにしてるし、今年12年目なんだけど、色々変えてこうと思う。すべて壊してまた一からやる。今年から始まったってことにしようと。だから俺も今年修行にも行くし。焼肉革命を起こさないといけないからさ(笑)

このお肉をどういう風に楽しむかってことを突き詰めたいよね。

今後の構想はすごいあるよ。

若い子達や北見以外の人とかが楽しめるたりおもしろいって思ってもらえるような、笑えるような楽しいお店を作っていきたいよね。

——これから色々やりたいなと思ってる人に言ってあげれることって何ですかね?

人生の先輩には必ず聞くこと。あとは親と仲間を大切にすることだね。絶対助けてくれるから。いろんなことあるよね、やってくと。辛いことももちろん。だけどめっちゃ仕事して、めっちゃ遊んで、楽しく過ごすことだよ。人生楽しくないとさ。人生悔いなく笑って生きろ、だよ。増えてくわけですよね。

伊丹 正弘(いたみ まさひろ)

1980年生まれ。脱サラ後23歳の時、炙屋本店をOPEN。現在までに焼肉屋・居酒屋・スナック・ダイニングバーなど5店舗を経営。

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