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2016.04.10

MOVIE REVIEW


第四回 今月のオススメ

ALI
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アタック・ザ・ブロック(2011年)

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監督:ジョー・コーニッシュ
出演 :ジョディ・ウィッテカー ジョン・ボイエガ 他

ここ1、2ヶ月の間、頭の中ではマッドマックス 怒りのデスフェスティバルが開催されていた為、他の映画のことなど考える暇もなく、常に脳内エンジンにガソリン吹き掛けながら「V8!V8!」叫んで毎日を過ごしていました。字幕2Dでまだ2回しかみてませんが、本当に最高の映画体験でした。子供が大きくなったらこの映画をリアルタイムでみたことを自慢したいと思います。

でも、最近ずっと怒りのデスモードだったし、そろそろF先輩とかにめんどくさがられるかもなんでココでマッドマックスのレビュー書くのはやめときますかねー。(個別のデスディスカッションはまだまだ継続してゆきますぞ)

はい!こーゆービッグバジェット作品ばかりみてると色々基準が狂ってくるので、低予算なB級作品でもみてバランス調整しましょう。
てことで今回ご紹介する作品は「アタック・ザ・ブロック」
雑にストーリーを説明しますと。
南ロンドンの治安があまりよろしくないプロジェクト(低所得者層が住む公共団地)を舞台に、そこで暮らすナイスキャラ立ちな少年ギャングたちが、突如現れた凶暴なエイリアンたちを相手に、団地の中だけで壮絶な死闘を繰り広げる、ってゆう閉鎖空間型B級ホラーアクション作品なんですねぇ。
しかし、B級映画と侮るなかれ。低予算ながらしっかりと練られた脚本と演出で、活き活きとしたキャラクターたちを描き出し、隠れた傑作として知られる作品なのですよ。
既視感アリアリなストーリーと、B級作品ならではの安っぽいエイリアン造形が少々気になるものの、キッズらしさを活かした設定の数々や、シンプルにアガれる展開でラストまでちゃんと楽しませてくれます。

子供たちが主役の映画だからといってヌルくならずに、残酷描写をしっかりいれてくるあたりは作り手の誠実さを感じますね。
主人公モーゼスを演じたジョン・ボイエガくんは、50セント似の悪い面構えが最高で、演技も素晴らしかったです。彼は今年公開の「スターウォーズ/フォースの覚醒」にも主要キャラとしてキャスティングされていたり、いま若手最注目の俳優のひとりなんですねぇ。大物になる予感。
ちなみにこの「アタック・ザ・ブロック」という作品は、あのタランティーノが2011年の年間ベストのひとつとして選んだということでも話題になったんですねぇ。うん、納得。
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なし

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アバウト・タイム~愛おしい時間について~ (2013年)

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監督:リチャード・カーティス
出演 :ドーナル・グリーソン レイチェル・マクアダムス 他

「もし、時間を戻してやり直しが効くとしたら?」

 イギリスを舞台に青年ティムは、両親や妹と家族で幸せに暮らしているが、彼女がいないことに悩んでいる。21歳の誕生日を機に、お父さんから驚くべき事実を明かされる。代々、ティムの家系の男は、タイムトラベル能力があり、自分に関することであれば過去に戻って変えることができると告げられる。そしてティムは女の子との恋を成就させるために、何度も時を戻し悪戦苦闘を繰り返す。

 一見、使い古された古典的なタイムトラベルの平凡なラブコメ映画かと思いきや、早々に恋は成就される。実は、父親と主人公のお話でもあり、父子の交流も描かれる。

 日々の生活のなかで、主人公は気軽にタイムトラベル能力を使い、ちょっとした失敗を修正していく。過去のやり直しを何度も経験するうちに、変えられないものもあることに気づいたり、失ってしまったものも同時に経験していく。あるとき、父親から「同じ日常をもう一度繰り返してみると良い」と言われ、普段の日常を再体験する。

 大切な家族と過ごす日々、友人との落ち着いた会話、普段の通勤路にある風景。やがて、一度しかない人生の貴重さに気づいていく。幸せはなにか特別なことによって得ようとするものではなく、普段の何気ない日常の中にある美しさを、本作は教えてくれる。

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MOVIE REVIEW

映画狂のレビュアー二人により古今東西問わず独自の基準で厳選した1本の映画批評を掲載!

ALI

北見市4条狸小路にあるクラブUNDERSTANDにて10年以上に渡りDJとして活動する傍ら,自他ともに認める映画馬鹿でもある。奇数月第2土曜日に開催されているパーティー、『SOUL TRAVEL』にてレギュラーDJとして活動中。

ISSEI

1988年生まれ。映画コンシェルジュ。北見市出身、東京在住。学生時代に1,100本鑑賞し、卒論テーマは映画学。映画祭の支援、映写技師、映画ライターなどを経験。本職はITソフトウェアの法人営業

※MAGAZINE 1988 vol.5掲載

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