北海道十勝、大樹町にて2回目となる野外フェス、『宇宙の森フェス』が2017年9月9日（土）に開催されました。
美しい森と日本一の清流が流れる大自然のなか、多くの人が訪れた宇宙のまち大樹町でのフェスをレポート！

会場は大樹町カムイコタン公園。駐車場からのシャトルバスに乗ると、ほどなくしてキャンプ場が併設され、美しい森に囲まれた同会場に到着しました。

会場を少し下ると日本一の清流が流れるまちという名にふさわしい、大きな川がすぐに見えます。すでに思い思いに釣りやアクティビティを楽しむ参加者の姿が。こんなところでゆったりと川辺で過ごすキャンプなんて最高なんじゃないでしょうか…

早い時間からお客さんも続々と来場。この時期には暑いくらい最高の天気にも恵まれ、多くの人が賑わいます。

可愛く装飾された会場は家族づれも多く、椅子やシートを持参し、思い思いにくつろぐ参加者の姿が印象的でした。
ステージ側でライブを見るもよし、家族やパートナーとゆっくり過ごすのもよし。フェスには珍しい、ゆったりとしたせわしくない雰囲気がグッド！

大人も子供も楽しめるアクティビティがたくさんあり、音楽以外にも楽しめる側面がたくさんあるフェスでした。

フェスならではの十勝全域から集まった飲食店も多数！個人的には鹿肉ステーキが載った地場産野菜を使ったカレーが好きでした。

やっぱりフェスにはイケてるカレーという持論

ゲストアーティストによるライブも盛り上がりをみせ、ステージ外での演奏やライブペイントも。
合間合間にはちゃんと休憩できるような時間があり、体力的にも余裕ができるようなスケジュールになっていました。途中、雨が降り心配な時間もありましたが、一瞬の通り雨が逆に趣のある演出となりました。

今回のフェスは大樹町の20代〜30代で構成された実行委員会が中心となって企画・運営しています。
日頃のチームワークや仲の良さがそのままフェスにも反映されてるかのようないいチーム。実行委員自らが最高の笑顔で遊んでいる姿が印象的でした。

徐々に日も暮れ始め、だんだんと幻想的な雰囲気になっていく会場。周りから干渉を受けない立地だけにライティングや照明器具にもこだわりが詰まっているようでした。

そしてこの日一番の盛り上がりとなったDJ D.S.K aka MAYHEMのプレイタイム中には会場内を取り囲む森へのライティングで雰囲気が一変。多くの観客が踊り、手を、歓声を上げていました。

この日一番の盛り上がりを見せたこの時間。これまでのゆったりした時間とは打って変わった雰囲気の会場からさらにもう一つの仕掛けがこの後に。
あらかじめアナウンスされていた通り、会場内の照明がすべて落とされました。 

「3・２・１・0！空を見上げてみてください！」
実行委員のカウントダウンが響き、会場内の照明がすべて落とされる。見上げるとこぼれてしまいそうなくらいの星空が広がっていました。
それまで先ほどの興奮の余韻でザワついていた会場もこの瞬間だけは物音一つしない静けさに包まれました。見上げた全員が言葉を失うほど綺麗で壮大な星空。天の川も流れ星も見えるほどのこの時間はそれまでの出来事も霞むほど素晴らしい時間でした。
「これほど綺麗な星空を眺めたのはどのくらい前でしょうか？いつもは見えてはいませんが、これだけの大きな宇宙の片隅で私たちはいて、長い長い時の一瞬を生きています。このことを思うと日頃の小さなイライラや心配事も少しは和らいでいきませんか？」
星空を見上げながら話す星空ガイドの方の言葉が残ります。

多くの来場者と前回を上回る盛り上がりを見せた2017年の宇宙の森フェス。
素晴らしいアーティストに様々なアクティビティや催しを盛り込んだ1日でしたが、最後の星空を見上げた時の感動が最も心に残りました。街の誇りであり、夢である宇宙への想い。それをこのような場において、感動を持って伝えられるということは本当に素晴らしいことなのではないでしょうか。
宇宙へのロマンも街への愛も来場者とともに共有できたこの日。他のフェスとは違うオリジナリティがたくさん感じられたフェスでした。
来年以降の継続的な、パワーアップした開催に期待大な宇宙の森フェス！来年は一緒にこの素晴らしい時間を共有してみませんか？

最後にこの日のダイジェストが公開されいるのでこちらビデオも合わせてチェック！（撮影・制作:我妻 直樹）