HUMAN

2016.04.11

渡辺 大久


長きの東京生活から帰郷し数年。現在は自社で運営する養老乃滝北見店の店主として活躍する。とびきりの笑顔と強烈なキャラクターが印象的な同氏。地元を出てから学んだ事や地元への思いについて話を聞いた。

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どこにいても人間関係の築き方や付き合い方は変わらないし、おもしろい

——この業界に入られた時のお話から聞かせていただけますか?

19歳の時からずっと東京に住んでいて、数年間北見に帰ってきた時に養老乃滝を手伝ってたこともありますが、それを除けば東京でアパレルで数年間と夜の飲食店で働いていました。特に北見に戻る前に働いていた飲み屋さんでは本当に学んだことがすごく多くて、今の仕事にとても影響を与えています。沢山の出会いもありました。

——実際に当時の話をお聞きしていると本当にとんでもない有名人の名前が出てきたりしますもんね(笑)どのようなお店だったのですか。

芸能人も著名人も本当に様々な業種の人が来るお店でした。そこでの人脈は本当に貴重だし、地元に帰ってきた今でも繋がらせてもらってます。だけどその分、そこでの仕事は本当にキツかった。でも今必要なスキルはほとんどそこで培えたと思います。盛り上げ方も付き合い方もまたは逃げ方も(笑)そこで学んだのはどんな人でも人間だし、ビビらず自分らしく向き合えばみんな心を開いてくるってことでした。

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また会いたいとか遊びたいって思ってもらえるだけですごく嬉しい

——地元に帰って来て養老乃滝に出られるようになってからはどうでしたか?

次の春で北見に帰ってきてちょうど4年になるんですが、初めの頃は本当に全然こっちでの人脈がなくて、1年目は本当にいろんなところに顔出しまくって覚えてもらうのに必死でした(笑)だけど自分はずっとそうやって今まで人との繋がりを作ってきたから、全然苦ではなかったし、すごくおもしろかった。その中でも、アウトローのケイジさんには本当にお世話になりました。まだ全然知り合いが少ないのを見兼ねてお店を手伝うのを勧めてくれて、お店に来る人を片っ端から紹介してくれました。そこで一気に色んな人と繋がれたのが大きかったです。知り合いが増えてくるとお店にも沢山のお客様が来てくれるようになりました。今でこそ昔からずっと北見にいますって顔してるけど、最初はそんなカンジだった(笑)

——僕の印象はどこに行っても誰に対しても分け隔てなく同じように接してくれて、初対面の人でもすごく親しみやすいんだろうなという印象を受けます。

人の繋がりがすべてだから。また会いたいとか遊びたいって思ってもらえれば記憶に残ると思うんです。仕事でもそう、僕の場合はお客様に楽しんでもらえたり来てよかったなって思ってもらいたい。帰る時に「また来るよ」とか、「楽しかったよ」って言われるのがやりがいだし、この仕事の醍醐味だと思ってます。そのために日々、手を替え品を替え(笑)時には一緒に飲んだり騒いだりしても来てくれた方を楽しませたいなと思っています。

——人とのつながりという点以外でこの仕事を続けていることで心がけていることはありますか?

大事なことは掃除がしっかり出来ること。掃除をしっかりできない人は何をやっても出来ない。これはこの業種に限ったことではないですけどね。掃除って適当にやればすぐ終わる。だけど、探せばいくらでも出来るところは出てくるんです。細かいところにキチンと目が行くかどうか。それってお客様に対しも同じで気配りが出来るかと細かな所作に気付けるかどうかとか。相手のかゆいところに手が届いた時にはこちらも気持ちいいと思う。だけどそれが出来るようになるためには日々そういう基本的なことからしっかり出来るようじゃないと相手に満足してもらえたり驚きを与えたりはできないと思います。

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「どうせ若者がやってることでしょ?」で終わらせない説得力が必要。

——これからはどんなことに力をいれていくことになるんですか?

まずは会社にいてくれているスタッフとスタッフの家族の幸せが最優先です。そのためにはこのお店をしっかりと存続させることもそうだし、もし人が育ってきた時にはまた違う展開も考えていかないといけない。そのためには自分もまだまだ現場で頑張るし、自分が頑張る背中を見せて今までの経験を伝えていけるようになりたい。あとは今北見には元々北見にいてずっと頑張ってきた人も自分のように帰郷して頑張ってる同年代も沢山います。それぞれが色んな業種や方面で活動しているから、それらがお互いにいい作用を起こしてもっといいものにもっと魅力的なものになっていけばいいなと思っています。そうすればこの街から出て行く若者も減るだろうし、戻ってくる人も増える。地元でもちゃんと仕事できるし、楽しめるんだよってことをアピールできると思うんです。この歳になると自分より年下の子が斬新なアイディアを出したり、思いもつかないおもしろいことをやってたりする。だから年下の人の話を聞くのもすごくおもしろいんです。そこから学ぶことの方が多い気もします。今までにないものを若い世代から発信していけたらいいなと思っています。

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——年の離れた僕たちの話でも真剣に聞いてくれて、真剣にアドバイスしてもらえて嬉しいです。

自分の経験の中でアドバイス出来ることはもちろんさせてもらうし、協力できることは協力させてもらう。あとは続けていく中で今やってることや情熱をキチンと大人の人に理解してもらえるように努力することが大事だと思います。どんなにおもしろいアイディアでも実情が伴わない突拍子もないことだったらポカンとしてしまうし、「どうせ若者がやってることでしょ?」って思われてしまう。そこを理解してもらえないとダメだし、意味がない。わかってもらうためや、何かをやるためにもし年上の人たちの力が必要なら若者と年配の人たちの間に入って繋ぐことが俺たちの世代の役目だと思う。そうゆう潤滑油にもつなぎ役にも自分はなろうと思う。あとは年配の人の言うことはまず聞いてみること(笑)年の功じゃなけど、きっと間違ったことは言ってないはず。それを最初から聞かずに自分たちの我流でやってしまうんじゃなくて、話を聞いてそれを踏まえた上で自分たちなりの表現をすればいいと思う。そうやって温故知新、新しいことをやっていければいいんじゃないかと思っています。あとは北見はいい街だから、外に出て行かずみんな戻ってきて、自分の故郷を楽しもう!(笑)

渡辺 大久(わたなべ だいきゅう)
1975年生まれ、北見市出身。株式会社 喜作 専務取締役。高校卒業後に上京。東京時代にはアパレル、飲食店勤務などを経て、幅広く人脈を拡げ、業界人との交流も深い。帰郷後は株式会社喜作が運営する養老乃滝店主として活躍している。 MAGAZINE 1988 VOL.7掲載
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