HUMAN

2016.04.11

柏崎 尚史


25歳の時に当時母親が経営していた炭火焼肉輪の経営を任され、現在までに数年でリニューアルを含め3店舗の立ち上げを行う。急速に成長する同社のこれまでとこれから、代表柏崎氏の話を聞いた。

集合

ちょどいいタイミングが重なったので、新しい事やっちゃおうと(笑)

——まずは経歴から簡単に教えていただけますか。

21歳の時に最初はお好み焼きの修行をしたくて広島に行きました。でも広島ではしばらくしてから居酒屋で働くようになって、すぐに店長をさせてもらえて2年くらい働いていました。網走に帰ってきてからも市内の飲食店で修行させてもらって、25歳の時、当時親が経営していた『焼肉輪』を継ぐことになりました。その後、2012年に『炭火ダイニング輪』として移転リニューアルしました。2014年に『一丁目ホルモンひとありき』、2015年に『旬菜ダイニング燦々』をOPENし、同年『株式会社 輪』として法人化しました。

——スタッフさんは総勢何名で運営されてるのですか?

3店舗で社員が7名、パート・アルバイトを含めると30名強になります。

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——飲食業界では人手不足が深刻化していますが、それでも新しい取組みや店舗を次々に仕掛けられてる秘訣はどんなところなんですか。

支えてくれるお客様とスタッフのおかげです。あとはタイミングもちょうど良かった。いつかはもう一回同じ場所でやりたいと思って移転してからも輪の場所はずっと借り続けてたんだけど、運良くもう一回同じ場所で出来ることになって。燦々を開店させる時も東京にいた友人が帰郷できそうなタイミングと網走で一度飲食業界から離れていて戻りたいと言っていた友人がいて、ちょうど時期が重なったのでじゃあ一緒にやっちゃおうと(笑)本当に周りに助けられてるからこそ出来てます。

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縁とか出会いは人一倍大切にしてきたし、大切にしたい。

——この仕事をやる上で大事にしていることってどんなことですか。

この仕事はお客様の反応がダイレクトに感じられる仕事です。自分がやったこと一つ一つに反応があるのでとてもやりがいがある。お客様の感動が伝わってきた時には本当に嬉しいし、また次はその先をって思える。そういうおもしろさがあることはスタッフにも伝えてるし、この業界をこれから志そうとしてる人には伝えたいですね。お店をやりたいとかこの仕事につきたいとか思ってる人はどんどんやってみたほうがいいと思う。あとは今年から法人化したので、これまで以上にスタッフやスタッフの家族に対して責任を感じています。生活を守るのはもちろんですが、胸を張って働いてもらえるような職場を目指して頑張っていきたいですね。人を守るのも会社を守るのもお店を守るのも今まで以上に強く思ってます。これはスタッフとも共有してるんですけど、もう全部ね、愛なんですよ(笑)何をするにしても。

燦々内装 IMG_9355

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上 旬彩ダイニング燦々 / 中 一丁目ホルモンひとありき / 下 炭火ダイニング輪

すべての動機は愛なんです、本当に(笑)

——(笑)確かにお客様に対してもスタッフに対してもお店に対しても本当に思いやりをすごく感じます。ひとありきさんは移転前の輪さんの店舗だったり、燦々さんは網走に帰ってきた時に働いていた職場の場所だったり、ルーツも大事にしてたり、繋がりを大切にしているんだなということがすごく伝わってきました。その延長上だからこそ今があるのだと。

そうかもしれない。まあ、元々がいつも人に囲まれていたい人間だから、寂しがり屋なだけなんだよね(笑)だけどそのおかげで今までの縁とか出会いは人一倍大切にしていきたいなと思ってます。当時、輪の経営を任されてから同級生の仲間が働いていてくれた時があったんです。すごく頼りにしてたし、ずっと一緒に働いていきたいなと思ってたんだけど、彼が結婚することになった時に転職せざるをえなくなって。その時は本当に悔しかったし、寂しかった。自分の力不足を痛感したし。そこからは仲間が離れていかないようにも胸を張って働けるしっかりした受け皿になれるように頑張っています。みんな結婚しても何しても残っていてほしいですから。

——網走という街は柏崎さんにとってどういう街ですか?

網走は僕たちの少し上の世代から僕らの世代も含め色んなことを仕掛けながら元気にやっています。行政の方も僕らの意見を聞いてくれて、新しい試みや観光客をターゲットにしたイベントにも積極的です。楽しいお店もおいしいものも沢山あります。あとはもっともっと若い人の力が必要なので、やる気を持った若い人だったり網走に戻ってきたい人がどんどん新しいことを始めて盛り上がっていけばいいなと。そして僕たちの意見がもっともっと行政に吸い上げられていい作用が生まれていったらいいなと思っています。とてもおもしろい街ですし、網走は本当にいい街です。あとはもっと外に出て沢山遊んで沢山飲みましょう!(笑)

——今後はどういったことをお考えですか。

先ほど言ってたような会社としてもっと精強で良い組織になるということが一番の目標です。具体的には網走は土地柄なのか今はあまり価格競争という点にフォーカスされていないと思っていて、安いから選ばれるというよりはクオリティの高いものをキチンとお客様が評価してくれるありがたい環境だと思っています。その期待に応えるためにも今よりももっとおいしいものだったり、良いサービスや空間を提供できるようにしていきたいと思っています。まだやってみたいこともあるし、人材が育っていけばもっとその活躍の場を広げていきたいと思っていますね。これからもお客様、スタッフ、支えていただいている方や応援してくれている方の期待を裏切らず恩返しが出来るような仕事をしていきたいです。なんにしても愛です、やっぱり(笑)

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柏崎 尚史(かしわざき たかし)

1983年生まれ、網走市出身。株式会社 輪 代表取締役。 25歳の時に焼肉輪の経営を任される。その後、『炭火ダイニング輪』としてリニューアル。2014年『一丁目ホルモンひとありき』OPEN。2015年『旬彩ダイニング燦々』OPEN。同年、株式会社 輪として法人登記。

MAGAZINE 1988VOL.7掲載

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