HUMAN

2016.04.11

磯川 実


高校在学時代に起業し、この春高校を卒業した磯川氏。在学時ということで起業から今まで様々な注目を浴びた。現在は香港を中心に日本とアジアを行き来する生活を送っている。当時の心境から現在に至るまで、そしてこれからの展望を聞いた。

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良きも悪くも自分がやった分しか結果が出ないことを学びました。

 

——どうして高校在学中に起業をしようと思ったのか教えて下さい。

最初は商売やろうなんて全然考えてなくて。きっかけは高校三年生の時に香港に旅行に行った時でした。当時まだセルフィースティックが全然浸透してなくて、自分が使って紹介してたんです。そしたらいろんな人がいいね、欲しいって言ってくれて。それを販売代行みたいな形で始めたのが最初でした。特に起業っていうことを意識したつもりはなかったです。でもそういったことをやっていくうちにすごくおもしろいなと思って。当時は進路も全然決めてない状態だったんですよね。進学も就職もピンとこないなあって。何にも決めてませんでした(笑)そんな時にさっきのことがきっかけで起業って道もあるんだなと意識し始めました。

カリンカンパニー

——実際に始めてみた感想はどうでしたか。

良くも悪くも自分がやった分しか結果が出ないってことですかね。他人から与えられるものではないので、やらなかったら何も成果は得れないし、やったとしてもやり方を間違えば成果は出ない。その責任のようなものをすごく実感しました。その反面少しでも何か成果が出た時にはすごく嬉しかったり。怖さもありますが、同じことの繰り返しじゃないことがすごく自分にとってはエキサイティングです。

香港 写真

いちいち落ち込んだりせず、次はもっといいものをって思ってます。

——はじめる前と比べどういうことが変わったと思いますか。

始めた当初は珍しいこともあって色んな人が注目してくれました。まだ高校生だから出来ることとかを考えやっていたつもりです。だけど注目してもらえる反面、失敗できないとか見られてることのプレッシャーがありました。本当はまだまだひよっこなんだからいくらでも失敗も出来るのに変に自分でがんじがらめに考えてしまって。だけど卒業してから海外に行って、色んな国や業界の人と出会って話をするうちに視野が広くなった気がします。いい意味で開き直れたといいますか。僕のことなんて自分が思ってるよりもずっと周りの人って興味ないんですよね(笑)自意識過剰になっていたというか。色んなところで色んな人に会うともちろんその出会い自体はすごく大事なんですが、大きな流れの中の一つでしかないというか。自分にとっても相手にとっても。だから自分自身はすごく自由なんだと思いました。悪いことをするとかそういうことじゃないんですけど、何をやってもいいんだなって。この間も戦争反対の動画を作ったんです。それをSNSに出したんですけど、本当に賛否色々な意見をいただきました。以前の自分なら反対の意見をもらった時点で落ち込んでたと思うんです。でもそれは当たり前で僕はまだ経験もないし、技術もない。だから指摘されたことで気づくこともあって、それは参考にさせてもらって次に繋げようって前向きに思えるようになりました。もちろん悔しいし、次はもっといいものにしようって思うんですけど、いちいちそれで落ちたりせず、今回の失敗を踏まえ、次にやることで結果を出せたらいいかなと。一つ一つもちろんベストは尽くすんですけど、それよりも色んなことをまずどんどんやってみようと思ってます。その中で気づくこともあると思うし、新しいことも生み出せるかなって。失うものはないってカンジですね(笑)色んなことをやってみたいです。

香港 写真②

いろんな事を貪欲に勉強して取り組んでいきたい。

——今はどういったことしていますか。

デザイン、web、アフィリ、映像も・・・父の仕事も手伝ってるし、たまに買い付けもしてます。それ以外にも話だけでもいろんな話がきたりします。僕自身も自分が何をやる人かあまりわかっていないんです(笑)元々一つのことを黙ってずっとやるってことが出来ない性分ではなかったんで、ちょうどいいのかもしれません。まだまだやりたいこともたくさんありますし、挑戦してみたいです。その中で自分オリジナルなものが出来ていければいいかなと思っています。今はとにかく数をこなしていきたいなと思ってます。

——将来的にはどういったことをしたいですか。

色んなことをやりたいんですが、その中で今大きいのは世界中で働きたいなって思ってるんです。世界中にクライアントをつくってその中で仕事をさせてもらいたいなと。インターネットの恩恵でモノを作ることもそれを広めることもコンパクトながら全部自分で出来るようになりましたよね。自分なりのネットワークを持って、モノを作ってそれを世界中に発信できるようになりたいです。今はそのくらいザックリなことしか考えてません(笑)それでいいかなって。今からガチガチに決める必要もないと思うし、ましてこの先まったく違うことをやりだす可能性もありますし。そのくらいラクな気持ちで今は日々過ごしています。頭を柔らかくして色んなことを吸収していきたい。まだまだ出来ることは沢山あると思うので、色んなことを貪欲に勉強して取り組んでいきたいです。

 

 

磯川 実(いそかわ みのる)

みのるカンパニー代表。1996年生まれ、北見市出身。高校在学時に起業し、みのるカンパニーを設立。卒業後は香港を拠点にアジア各地を行き来している。

※MAGAZINE 1988 VOL.6掲載

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