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2016.04.09

あーくんの若者でもわかる経営学


第五回 あなたの提案は信じられるか??

みなさんこんにちは。

今回も、コミュニケーションについて書きたいと思います。前回は、他人とコミュニケーションをとる際の注意点について触れましたが、今回は理屈を支える信憑性について触れます。

 ビジネスの世界ではよく「ファクトで話せ」と上司に怒られる事があります。ファクトで話す反対の行動は、思いつき、思い込みで話す事ですが、みなさん、普段自分の周りの会話はいかがですか?一部の人の思いつきや憶測で話がすすんでいる事って、ありませんか?(筆者の周りにはよくあります…)

「あ、怪しいな」と思って、それって事実?と質問すると、「だって普通に考えてそうじゃん」といった答えが返ってくる。そんな経験、ありませんか??

正直、議論や理屈は事実に基づいた話でないと、全く意味がありません。特に田舎では思いつきや思い込みが横行しており、本当に正しい情報に基づいて理論を作る人はほとんどいないと言っていいと思います。

だからこそ、必要な感覚なので、これを読んでくれた若者諸君は絶対に事実に基づいて話してください。

 それでは、基本的な事を順番に。ファクトに近づけるアプローチその1、「定性より定量」。例えば、商店街にはお年寄りが多い、という事はファクトとして理解を得られそうでしょうか。確かに、そんなイメージはありますが、「多分そうだと思うけど、本当にそうなのかなぁ…」ってなりませんか?
これを定量的に言い換えると、例えば、北見市の商店街の歩行者においては、75才以上の高齢者が全体の70%を占める。となります。このように定量的に言われると、かなり事実だという印象が強まります。なので、できるだけ数字で話す事が大事です。

 ファクトに近づけるアプローチその2、「2次情報より1次情報」。2次情報とは、誰かが集めた情報をまとめ直した情報のことで、1次情報とは、今まで誰も調べていない事を、直接自分で調べて得た情報の事です。要は、直接知った情報の事で、「だれかが100人の市民に聞いて得た情報がこれです」よりも、「自分が100人の市民に聞いたんですが」と言われた方が断然説得力があります。

 ファクトに近づけるアプローチその3、「第3者の客観的な情報」。本人の言い分と、周りの評価って違う事って多いですよね。できるだけ、客観的な情報を集める事が大事です。

 というように、ファクトを扱うには、ちゃんと意識をして情報収集をしなければいけません。思い込み、思いつきではなく、「数字、事実確認、客観性」を重視した「ファクト集め」から、理屈を作っていきましょう。

おわり

あーくんの若者でもわかる経営学

あーくん

西野創研・株式会社Rogical 代表
1982生まれ、北見市出身。大学卒業後、都内証券会社に勤務。在職中にMBAを取得し、2014年帰郷。(株)Rogcalを設立。現在に至る。

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