SERIES

2016.04.09

あーくんの若者でもわかる経営学


第四回 人に物を伝えるpart3

みなさん、こんにちは。

今回も、コミュニケーションについて若者向けに書いていきたいと思います。前回までは、論理構成について説明をしましたが、実際にはいくら内容が理路整然としていても、相手を説得できない事があります。そのほとんどは、論点のずれから生じています。

例えば、ビジネスにおいて、いくらパートナーの提案内容がいくら素晴らしい理論であっても、そもそもそのパートナーは信用できるのか、他にそのような提案をしてくるパートナーはいないのか、等、議論のレベル感が全く異なる事があります。
自分の考えを理解してほしい相手の会話のレベル感を知り、そのレベル感に合わせた理論が必要で、深化のプロセスを経て本来伝えたかった結論についてプレゼンできます。

それでは次に、そのプロセスについて、簡単に説明します。

まず、1つ目、目的を共有する事。
相手が最終的に何を求めているのかがわからないと、「そもそも…」という事が起こります。相手が何を目的としてどういうスタンスでこちらの話を聞いているのかを理解しないと、相手が聞きたくもない話をダラダラとしてしまう事になります。結果、嫌われます…

二つ目、論点を検討する事。
会話の目的や、相手の望みがわかったとしても、話をするうえでのポイントやおさえどころをきちんと把握しておかないと、相手が知りたい情報が抜けてしまっていて、「そこじゃないんだけどな…」となってしまいます。結果、ずれた人だと思われてしまいます…

三つ目、仮説を持つ事。
ポイントを理解した上で、答えのヤマカンを持つ事で、手当たり次第の理論構成をしなくても、最小限の労力で相手を納得させる事ができます。
いきなり全体像を論じるのではなく、まずは、結論をぶつけて相手の反応を見てみましょう。さもないと、結果、話が長い、と思われます…

そして、4つ目、検証する事。
ヤマカンを、本当の事かどうか証明する作業を通じ、ヤマカンから、事実に基づいた本当の事、として共有していきます。これができないと、結果、適当な人と思われます…

最後に、5つ目、相手の疑問に答える事。
大方の納得が得られたとして、最後に相手の頭の中にあるモヤモヤをすっきりさせてあげるために、質問に答え、場合によってはお役立ち情報なんかを織り交ぜていきます。

これができれば、相手を着実に納得させる事ができます。

自分のコミュニケーションには何が足りないのか今一度考えてみて、どうでしょうか。自分本位で、話したい事だけ勝手に話したりしてはいませんか?
まずは、反面教師として、自分本位で話したい人だけ勝手に話す人を相手に、自分の伝えたい事を納得させられるかどうか、試してみましょう。
知識より経験がものをいう世界なので、とにかく意識して話す事。これだけで全く違う世界が見えてくることでしょう…

それでは、また次回。

おわり。

あーくんの若者でもわかる経営学

あーくん

西野創研・株式会社Rogical 代表
1982生まれ、北見市出身。大学卒業後、都内証券会社に勤務。在職中にMBAを取得し、2014年帰郷。(株)Rogcalを設立。現在に至る。

  • BASE
  • twitter
  • instagram
  • facebook
北見市 ホームページ制作 株式会社REAS WEB CONSULTING